監督・ナレーション 河瀨直美
音楽 ハシケン
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奈良県の南西部に位置する五條市。
金剛山、葛城山に抱かれた 山麓の農家レストラン「ばあく」を経営する泉澤ご夫妻を訪ねました。
結婚後に暮らした大阪から、農家がしたくて、実家に戻ったご夫婦。
自家栽培の野菜を飼料に、養豚と加工を柱にしています。
1983年には、「食物アレルギーを持つ子供たちに、親である自分が納得したものを食べさせたい」と ママさんバレーやPTA役員の仲間など、同じ子育て中の母親たちが集まって「ばあく」を起業。
農家レストラン、手づくりハム・ソーセージ工房が始まりました。 その後、地域で連携し、こだわった食材を作っていこうと、「食の乱反射」というグループの立ち上げにも参加。
家業を継ぐために戻ってきた息子の光範（みつのり）さん。 娘のともこさんは、「誰かと一緒に何かをして、それが産業になったり、もう一人雇えたり、いろんな人に出会えたりするのがやっぱ、一番楽しい」といいます。
家族がつながり、地域がつながり、食がつながっていく。
みんなで一緒に作り、形あるものができ、仲間が増え、自分自身の生きて来た過程が残っていく。
そんな、自然も人もつながり、循環していく暮らしが、ここにはあります。
