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奈良 御所市 杉浦農園(4分42秒)

米農家と老舗酒造が里山を守るために生み出した仕組みとは

監督・ナレーション 河瀨直美

音楽 ハシケン

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奈良県の西部に位置する御所市は、奈良盆地の西南端にあり、葛城山と金剛山に見守られるように広がっています。

大阪出身の杉浦英二さんは、およそ20年前にこの地にやってきました。

山林と平野の境目といえる山間地、いわゆる里山がかなりの面積を占めていることが、かつての日本では、自然の営みを無駄なく循環させる仕組なのだと感じた杉浦さん。 現代に合わせて里山の価値を見出せば、人の活動と自然が共存する術を知ることができるのではないかと考えました。

荒れて耕作放棄地になり、管理する人が高齢化していく問題を抱え、日本の原風景とも言える、里山の棚田の風景が消えていくことに危機感を抱くことも…。

だからこそ、「里山を無くしてはいけない、守りたい」と、米農家として頑張ってきたのです。

そんな中、1719年創業の老舗「油長酒造株式会社」の社長と5年前に出会い、想いを共にするようになりました。

農家がお米を作り、そのお米を酒屋が仕込み、そのお酒を農家が売るという挑戦。

この取り組みが、ひとつのモデルとして、日本の里山を守る術になればと活動を続けます。

撮影日時
2022年7月
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