監督・ナレーション 河瀨直美
音楽 ハシケン
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奈良県南部にある下市町の名前の由来は、平安時代から吉野地方の入り口として栄え、市が立つようになったことから。
吉野地方の主要商業地として、日本で最初の商業手形「下一札」が発行されていたという記録も残っています。
明治43年、この地に創業した吉谷木工所。 美しい色合いが特徴の吉野桧を使った神様への献上物の器「三宝(さんぼう)」を作り続けてきました。 若き担い手である6代目の侑輝さんは、三宝の需要が減っていく中、曲げの技術を生かした現代にある日常品の商品開発に着眼。
吉野の誇る三宝の本筋はしっかり守りながら、トン木(TONGI)やマルチボックスと名付けた収納容器を手掛けてきました。
みんなで盛り立てていこうとする父の優しさ、バトンタッチという祖父が遺した言葉。
伝統工芸品の技と魂は、若き担い手へとバトンが渡されていきます。