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奈良 山添村(4分31秒)

古くから地域に伝わる、職人の優しさが映る茶袋

監督・ナレーション 河瀨直美
音楽 ハシケン

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奈良県北東部に位置する山添村。
大和高原と呼ばれる地域の一角にあり、面積の約65%が山林で、昔からお茶づくりが盛んに行われてきた地域です。
また、県立自然公園神野山にある岩の川のような景観の「鍋倉渓」でも有名な場所。
この地で、茶葉を煮出す際に使う竹製のかご「茶(ちゃん)袋」を、製造する浦嶋正幸さん。御年87歳。
森や山に関する優れた技術を持つ人に贈られる「森の名手・名人」に、奈良県で唯一選ばれました。
戦後、師匠の元で竹細工を学び約13年間作り続けた後、60年のブランクを経て再開。
「若い頃に体に叩き込んだものは忘れない」と、幅約2ミリの細い竹の皮を手編みして仕上げていきます。
その技術は口で説明できるものはなく、体に染み込んだコツがあるのだとか。
手入れをしないと荒れていく山に入り、原材料の上質な竹を確保するのにもひと苦労。「茶袋を残れば残して欲しい」と、唯一無二のその道具に想いを馳せる、熟練職人の想いがありました。

撮影日時
2016年2月
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