監督・ナレーション 河瀨直美
音楽 ハシケン
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日本を代表する木材「吉野杉」の産地、吉野地方。
その入口に位置する下市町は、吉野山地と大和平野を結ぶ交通の要衝として栄えた市場町で、吉野の木材を使った地場産業が発展した町でもあります。
この林業のふるさとで家具工房を立ち上げ指導する森幸太郎さんは、木工芸家の徳永さんより技術を継承し、鉋(かんな)で家具を仕上げています。
日本の鉄文化から生まれた鉋は切れ味がよく、「木」本来の美しさや手触りを引き出すことができるといいます。
500年にわたり人の手で大切に守り育てられた木、人の手で受け継がれてきた古来の技術、そして、ひたすらに木と向き合う人の心。
「人」によりつくられた家具は、生命感に溢れ、手に包まれているような温もりが感じられます。
その日本の技術、自然と向き合う心、そして、唯一の美を追い求める職人の誇りを徳永さんより学び、若い世代に伝えています。