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奈良 宇陀市菟田野(5分53秒)

村人が総出で守り伝える、1年に一度のロマンチックなお祭り

監督・ナレーション 河瀨直美
音楽 ハシケン

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奈良県北東部に位置する、宇陀市菟田野。
平成18年、菟田野町と3つの町が合併して宇陀市が誕生しました。
宇陀は、古事記や日本書紀に登場し、神武伝承の舞台としても知られる地です。
菟田野の秋祭りは、惣社水分神社の女神・速秋津姫神と宇太水分神社の男神・速秋津比古神の夫婦が年に1度だけ逢瀬が叶う日。
女神様をのせた鳳輦神輿が、6キロの道のりを約6時間かけて夫である男神様の元へと向かいます。
途中、迎えに来られた男神様の神社の方から、お供え物としてお化粧品が渡され、女神様は男神様に会うためにお化粧をなさいます。
仲睦まじい二人を象徴するかのように、祭りの終着である宇太水分神社には、2本の杉がひとつになった夫婦杉が鎮座し、夫婦円満、家内安全、子孫繁栄を祈願する姿だと崇められています。
子供から大人までが総出で奉仕する一日。
1000年以上伝承されてきた菟田野の水分祭りは、地域の人々をこれからも繋いでいくのでしょう。

撮影日時
2015年10月
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文化風習
宇陀市

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