奈良県の南東部、大峯山麓の隠れ里とも呼ばれる下北山村。
ここ下北山村には、「下北春まな(しもきたはるまな)」という明治以前から育てられている漬け菜の伝統野菜があります。
大峯山系から流れる透明の水に育まれ、この地特有の厳しい冬の寒さがあるからこそ特産品としてつながってきました。
「下北山の宝物」と村民がいうように、栄養価が高く、濃い旨みと甘み、少しのほろ苦さが特徴です。
ほかにも、下北山村の地場産業のひとつが林業です。
80年前に山師が植え、村の豊かな森で育まれた木々は、素材を生かした建具や家具へと加工されていきます。
村に魅力を感じて戻ってきたUターン者や移住者などの若者たちが、新しい魅力を創造し、形に変えていくことで
地場産業に新しい息吹をもたらしています。
まちから離れた山里で、寒さも厳しい村の暮らし。
けれど、おいしい野菜と空気、優しい人々と自然の数々がこの下北山村にはあります。
※参考
http://www.vill.shimokitayama.nara.jp/